小谷 典子

心臓血管外科(後期研修医3年目)

藤田保健衛生大学卒業/鳥取県出身

小谷 典子

Noriko Kodani

若手の活躍と症例数の多さが決め手に

大学6年次に学外研修をする際、当時から興味があった心臓血管外科で実績のある当院を選択しました。心臓血管外科は他の診療科に比べて女医が少ないイメージがあったため「この分野で本当にやっていけるのか」と不安を感じつつ「これでダメなら諦めよう」と自らを試す気持ちで研修に臨みました。
研修中はほぼ毎日手術に入り、1ヶ月間で30例ほどを経験。若手の医師が執刀医として手術を取り仕切る姿に、純粋に「かっこいいな」と思いました。研修医の募集人数が少ないことにも魅力を感じ「ここならたくさんの症例を経験しながら、自分のペースで成長できそう」と、研修医として入職することを決意しました。

2年間で500例。自由選択すべてを心臓外科に

初期研修プログラムには自由選択期間がありますが、10ヶ月の選択期間すべてを心臓血管外科に割り当てました。初期研修修了時、症例数を数えると約500件にも上りました。研修中は夢中で手技に取り組んでいたので自分でも「こんなにあったんだ」と驚くほどでした。もちろん、10ヶ月の選択期間にさまざまな診療科を経験した方が知識や経験の幅は広がったと思います。
自分の選択がベストだったかどうかは分かりませんが、心臓外科のスペシャリストを目指す上で迷いはなく、結果的に満足しています。

課題は自立心。知識や経験が「怖さ」に

正直なところ、まだこの仕事にやりがいを感じられるだけの心の余裕はありません。
初期研修医の頃に比べ、最近では手術をする際に「怖さ」を感じる機会も増えてきました。経験を積むほど、合併症などの危険な側面も見えてきます。以前より慎重になりますし、自信がないことで先輩への甘えが出てしまいます。大きなミスに至らなくても一瞬の判断の遅れが手術の流れを止めてしまうなど、まだまだ課題は山積みです。
上級医の先生は優しい方ばかりなので、自分が気づいていること以上にフォローしてもらっている場面が多いと思います。つい甘えてしまいがちですが、少しずつ自分で判断できる範囲を増やしながら一人前の執刀医として自立していきたいと思います。

自分らしい、手術の「流れ」を確立したい

今後の目標はとにかく手術を上達させることです。手術の良し悪しを決める要素のひとつに「流れ」がありますが、執刀医によって流れは全く異なります。
「きれいな手術」という言い方もしますが、良い流れの手術ではコメディカルも含めスタッフ全員がスムーズに動けます。「次はこれをするからね」など、手技をしながら執刀医が前もって声かけをすることにより滞りなく進行し、手術時間や患者様への負担も軽減されます。
私はまだ自分の流れを確立できていませんが、先輩方の手術を見て学びながら、一歩ずつ自分らしい流れを築いていきたいです。